Gitリポジトリは、共有フォルダに置くこともできます。例えば、小規模で短期間の開発で、わざわざSSHサーバーやGitHubリポジトリを作成するまでもない場合には、共有フォルダにリポジトリを作成する方法が便利です。
それでは、共有フォルダにGitリポジトリを作成し、クローンする手順を紹介します。
共有フォルダにリポジトリを作成する
まずは、共有フォルダにGitリポジトリを作成します。Windows認証が必要なフォルダにリポジトリを置くと、後々厄介なことが起きるので、認証が不要で誰でもアクセスできるフォルダに作成する方が良いでしょう。
1. 共有フォルダに移動する
ターミナルを起動し、リポジトリを作成する共有フォルダに移動します。
Windowsの場合、日本語を含むフォルダでうまく動作しないため、Git Bashを使います。
cd //shared-server/path/to/remote
2. リポジトリ用のフォルダを作成し初期化する
Gitリポジトリ用のフォルダを作成し、その中でgit init
コマンドを使ってリポジトリを初期化します。
mkdir my_repository
cd my_repository
git init --bare --shared=true
リポジトリをクローンする
共有フォルダにリポジトリが作成できたら、あとはローカルにクローンするだけです。
1. ローカルフォルダへ移動しリポジトリをクローンする
ローカルのフォルダへ移動し、git clone
コマンドでリポジトリをクローンします。
cd ~/path/to/local/
git clone //shared-server/path/to/remote/my_repository
既存のリポジトリにリモートを追加する場合
既にローカルリポジトリが存在し、そこに共有フォルダに作成したリモートリポジトリを追加したい場合は、以下のコマンドを使ってリモートを追加し、ローカルの内容をプッシュします。
git remote add origin //shared-server/path/to/remote/my_repository
git push --set-upstream origin master
さいごに
現在、GitHubをはじめとするソースコード管理サービスでは、無料ユーザーでもプライベートリポジトリが作成できます。特に問題なければ、これらのサービスを利用することで、ディスク障害によるデータ消失のリスクも減らせるのでおすすめです。
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