現代の開発環境では、Node.jsは不可欠なツールです。しかし、複数のプロジェクトを同時に扱う際、異なるNode.jsのバージョンが必要になることがあります。ここで役立つのが、Node Version Manager、略してnvmです。nvmを使えば、異なるNode.jsのバージョンを簡単にインストールし、切り替えることができます。この記事では、nvmのインストール方法と基本的な使い方を解説します。
nvmのインストール
nvmをインストールするには、以下のコマンドをターミナルに入力します。このスクリプトは、nvmの最新バージョンを自動的にダウンロードし、インストールします。
% curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.39.7/install.sh | bash
このコマンドは、curl
を使用してnvmのインストールスクリプトをダウンロードし、bash
を介して実行します。インストール後、nvmを使用するためには、ターミナルまたはシェルの設定ファイルを更新する必要があります。
シェル環境がzshの場合(macOSなど)
macOSの最新バージョンでは、デフォルトのシェルがzshに変更されています。nvmをzshで使用するには、~/.zshrc
ファイルを編集して、nvmの初期化スクリプトを追加する必要があります。以下の手順に従ってください。
- ターミナルで
~/.zshrc
ファイルを開きます。
vi ~/.zshrc
- 次の行をファイルの末尾に追加します。
source ~/.nvm/nvm.sh
この操作により、ターミナルセッションの開始時にnvmが自動的に初期化されます。
インストール確認
nvmが正しくインストールされているか確認するには、以下のコマンドを使用します。これにより、インストールされているnvmのバージョンが表示されます。
% nvm --version
0.39.7
Nodeのインストール
nvmがインストールされたら、異なるバージョンのNode.jsを簡単にインストールできます。ここでは、Node.jsのインストール方法と基本的な管理方法について説明します。
利用可能なNodeのバージョンを一覧で表示
インストール可能なNode.jsのバージョンを確認するには、以下のコマンドを実行します。
% nvm ls-remote
このコマンドは、インストール可能なすべてのNode.jsバージョンのリストを表示します。LTS(Long Term Support)バージョンや最新のリリースバージョンなど、必要に応じて選択できます。
Nodeのインストール
特定のバージョンのNode.jsをインストールするには、次のコマンドを使用します。例として、v20.12.0
をインストールしてみましょう。
nvm install v20.12.0
ローカルにインストールされたNodeの一覧を表示
既にインストールされているNode.jsのバージョンを確認するには、次のコマンドを使用します。これにより、システムにインストールされているすべてのNode.jsバージョンの一覧が表示されます。
nvm list
現在アクティブなNodeを確認
現在使用中のNode.jsのバージョンを確認するには、以下のコマンドを実行します。これにより、アクティブなNode.jsのバージョンが表示されます。
nvm current
アクティブにするNodeのバージョンを変更する
異なるバージョンのNode.jsに切り替えるには、以下のようにnvm use
コマンドを使用します。例えば、v21.7.1
に切り替える場合は、以下のコマンドを実行します。
nvm use v21.7.1
このコマンドを実行すると、指定されたバージョンのNode.jsがアクティブになります。これにより、プロジェクトに応じて異なるバージョンのNode.jsを簡単に切り替えて使用することができます。
まとめ
nvmは、複数のNode.jsバージョンを管理するための強力なツールです。これで、効率的な開発環境を構築するための基盤が整うでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿